第54回 ベートーヴェン・サークル例会
Beethoven Programで辿る
南ドイツ・ウィーン
派とフランス・イギリス派のピアノの響き


チェンバロやクラヴィコードからハンマーフリューゲルが
生まれ、モダンピアノへと発展してきたピアノ製作史。
19世紀大きく2つに分かれたピアノ製造の流派について、
楽器の特徴、音楽家への影響、歴史的背景を、
ベートーヴェンプログラムで辿ります。

日 時

2002年 2月16日(土)14:00〜

会 場
ユーロピアノ東京ショールーム
演 奏
杉谷 昭子(ピアニスト)
入場料
ベートーヴェンサークル会員 2,000円
一般:3,000円
定 員
30名(要電話予約)
◆Program
 ベートーヴェン ピアノソナタ
   第1番 op.2-1より
   第23番 op.57 「熱情」     
   第31番 op.110より
◆Piano
  C. BECHSTEIN K158(158cm)
  SAUTER 185 DELTA(185cm)

2つのピアノ製造流派
●南ドイツ・ウィーン派(突き上げ式アクション)
ドイツのピアノ製作者シュタインの製造技術を中心にした流派。彼の義息シュトライヒャーがウイーンに移り住み、その地に独特のピアノ製造技術が継承されている。南ドイツ・ウィーンは、古典派の時代になってもクラヴィコードが多く愛用されていた地域で、そこで製作されるピアノフォルテの響きは、若干線が細く、敏感。

●イギリス・フランス派(跳ね返り式アクション)
ツンペ、ジョン・ブロードウッド、エラール、プレイエルらのピアノ製造技術を中心として発展した流派。ベヒシュタインをはじめとするドイツのピアノ製造にその技術が継承され、後にアメリカで一世を風靡するスタインウェイにつながっていく。              

杉谷 昭子 Shoko SUGITANI
矢田映子、井口秋子に師事して東京芸術大学卒後、ドイツに留学。デートレフ・クラウス、エリーザ・ハンゼン、ブルーノ・レオナルド・ゲルバー、アレクシス・ワイセンベルグ、クラウディオ・アラウ等に師事。クララ・シューマン国際ピアノコンクールの審査員をアルゲリッチ、ワイセンベルグ、アシュケナージと並んで歴任する等、コンサートピアニストにとどまらず、ピアノ教育の最前線でも活躍。84年リリースのブラームス・ピアノ独奏曲全集、95年ベルリン交響楽団とのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集は、ともに女流として世界初の快挙となる。現在も精力的な演奏活動を続け、国際的に多くの高い評価を得ている。
お問合・お申込:TEL 0480-22-3954
久喜ピアノ調律サービス


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